苺姫ーストロベリープリンセス†ー
「ほら、ビール」
ひんやりと冷えた冷たいビールを
りゅういちに渡した。
「ありがとうございます…」
うるうるとした瞳でお礼を言われた。
そんなにツライのかよ…。
りゅういちはグビグビッと一気飲みした。
「ぷはー。はー…衣莉葫姫は落ち着きがあっていいですね。きっと城のメイドさん達も楽だろうに…。まったくうちの姫様ときたら、おてんばでいつも振り回されてばっかりで!」
りゅういちは愚痴をこぼした。
「まあまあ。そこが苺の良いとこだって。そんなこと言いながらりゅういち苺のこと、好きだろ?」
からかうようにそう言うと、
りゅういちは顔を真っ赤にした。