重なる拳~夕陽の約束~
目の前の光景に俺は言葉を失った…






俺の目の前には見慣れた…でも思い出したくない…俺のいた中学の体育館である…






そして体育館の中心に俺は椅子に縛り付けられていた…






「な…何でここに…」






「気が着いたか?雄輔?」




「誰だ!?」




「ふん?親友の声を忘れたか?雄輔…」





そいつはステージから突然現れた…





「お前は!!か…翔?」





「思い出したか?久しぶりだな…」






こいつは伊沢翔(イザワ カケル)、中学時代の親友で、俺が地元から出て行くきっかけとなった男だ…







「何で、おめぇが…」






「ふんっ!!俺の格好みてわかんないかぁ?」
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