重なる拳~夕陽の約束~
俺は再びかわして、後ろに回り込み腰に蹴りを入れた…




「ぐはっ!!」




「大した事ねぇなぁ!!」





「いてぇよ…とでも言うと思ったかぁ?」






「なに?」




「なんだ?お前の蹴りはぁ?蚊でもとまったかと思ったぜ!!本当の蹴りはこうだぁぁ!!」




ズゴッ!!!






「ぐはっ!!」



やつの蹴りは俺のわき腹を捉えた…




やつの蹴りは入学式に喰らった雄輔のとは比にならないほどの威力だ…





「がはっ…あ゛ぁあ゛ぁ…」



あまりの威力に俺は倒れた…



「ふん…口は達者だがケンカは雑魚以下だな…」




確かに俺は、中学の頃からそうだった…




俺は中学の頃いつも誰かの下にいた…



ケンカもからっきしダメで強そうな相手は隼人達に任せてた…
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