オレンジ色
【受信メール一件】
《本当だよ。俺今まで女子を好きになった事なくて…。》
「俺から付き合えとは言えないけど貴はいい奴だよ」と言って大樹は私の家を出て行った。
……大樹が言ってた事が頭から離れない。
結局返事を返せなかった。

次の日……
私は昨日の事を真央に話した。
「絶対告られるって!」
真央は大きな声で言った。
「真央声デカいよ」
貴と目が合ってしまった。
「ごめんごめん(笑)」
こんな真央だけど1番私の事をわかってくれる。

「で、美喜はどうしたい?告られたら」
まだ告られてないのに…
「ちゃんと考えるよ。正直貴が悲しむ顔みたくないからな…」
本当にそうだ。
「じゃあ、付き合うの?」
なんで嬉しそうなの?
「んーその時によるな」


私はその日ずっと貴を意識していた。給食もあまり食べれなかった……
< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop