BLACK BLEED



此処は、夜の街。


二人はヒッソリと建物の上に立っていた。



「本当に、仕事する気あるの?」

「煩い、黙ってろ」


チリン


ブラックがそう言った時、鈴の音が聴こえた気がした。


後ろを振り返ると、身体から比べると随分と大きな鈴をしている黒猫がいた。


黒猫の青い瞳がキラリと光る。




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