BLACK BLEED



深黒の叫びをバッサリと切り捨てて、ブラックは夜の街に飛んだ。


「あっ!待って!」

「お前は静かにそこで見ていろ。両親の最後を」



両親の最後。


その言葉が胸に深く突き刺さった。


助ける為に、依頼したのに。


助ける術が、殺す事。


自分の無力さが嫌になる。


手を強く握り締めてた。


血がにじみ出るほどに。



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