BLACK BLEED



その様子を見て、ブラックは口を開いた。


「お前。両親が人を殺してるのを見ただろ」


その発言に顔を上げてブラックの方を見た。


「人を殺しているのを見て、如何していいのか判らなくなり助けを求めた」


それは、見事に正解していた。


夜中に偶然、両親が人を殺しているのを目撃してしまった。


普通なら警察に言わなきゃいけないのだが、それが出来なかった。


親ってだけではなく、その時の眼が優しい2人のモノとは全くの別物だったから。


「何で…知ってるのさ」

「勘。大体の依頼者がそうだからさ」



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