BLACK BLEED



その時、風が巻き起こり月が隠れた。


「隠れてな。死にたくないなら」


静かな声でそう言うと、ブラックはキーホルダーみたいな鎌を取り出した。


その時、目の前の建物に2つの影があった。



「父さん…母さん…」


紛れも無い、両親の姿。


『あら?深黒』

『如何したんだ?こんな夜中に』


いつもの2人。


だが、違う。




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