BLACK BLEED



「流石、騎士君vクールだね」


ホーッと頬を少し赤らめて両手をギュッと摑み可愛く首を傾げた。


「ふ~ん…俺さ、帰るから先生に言っといてよ」


本を読みながら立ち上がり、鞄を持った。


そして、ドアに向って歩き出す。


「何所行くの?」

「…何所でもいいだろ」


騎士はそう言って、教室を出た。


「カッコイイ…あっ、また明日ね」


その言葉を聞いて、騎士は振り向かないで手を振った。





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