BLACK BLEED


更に、ブラックへの疑念が心を埋めた。


「狩りに私情は不要。被害を増やすのを止めるのも仕事だ」


冷たく言っているが、その瞳は切なげだった。


切なくて、哀しかった。


不要とは言っていても、一番辛いのはブラック自身なのかも知れない。


その時、深黒はそう思っていた。







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