この空の星を見上げて
『ちょっと待って直樹くん!!』

『あれ結衣?どうした?』

『これっ!!!』

結衣が1枚の手紙を渡してきた。

そこには結衣のメールアドレスが書かれていた。

『じゃあねっ!!』

『あっ…。』

結衣は走って帰っていった。

結衣のメールアドレスを手に握ったまま少しの間放心状態になっていた。

結衣が視界から消えて意識が戻った。

『これ……やったぁ!!』

僕は大きくガッツポーズをした。

気づけば結衣のアドレスを僕は知らなかった。

宿泊研修で変わったこと…それは明らかに結衣との距離が近くなったことだった。
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