真夏の果実
柊の話を聞いたあたしは柊に質問してみた。
「あたしってそんなに無理してるように見える?」
すると柊は即答した。
「上手く笑ってるつもりかもしれねぇけど、かなり無理してんの見え見え。」
「そう…?」
「小さいくせに一人で溜め込み過ぎなんだよ。」
「そうなのかも。…でも、小さいは余計。」
「事実だしな。」
「小さくないもん。」
「まあ俺は小さいヤツ好きだけどな。」
「別に柊の好みなんてあたしには関係ないから。」
「だよな〜」
「そうだよ。」
「ってかお前、部屋に男入れて危機感ないの?」
「えっ?」
「冗談だよ。」
一瞬焦った。
確かに自分の部屋に男を入れたけど、柊なら大丈夫っていうか…。
柊に対して恋愛感情を抱く訳でないし、素を知られてる分、警戒感がなかった。
だからそんなこと突然言われると焦った。