真夏の果実
『ちょっと元気になったか?』
「なったよ。さすが柊。」
『さすが?』
「うん。何か最近柊には助けられてる気がする。」
『そうか?』
「そうだよ。ありがとう。」
『いやっ…俺は別に。』
「ほんとに柊のおかげだよ。」
『そうか…。じゃあ俺はそろそろ帰ろっかな。』
「もう帰るの?」
『まだ帰って欲しくない?』
「うん…。」
『えっ…ホントに?』
「冗談に決まってんでしょ!」
『だよな〜。いつもの双葉に戻った。』
「うん!いつものあたしになったかも。」
『じゃあ、俺の仕事は完了したみたいなんで帰りま〜す!』
「ありがとね柊。」
『どーいたしまして!』
笑顔で柊は帰っていった。
柊が帰った後のあたしも笑顔になった。
また柊に助けられちゃったな。