真夏の果実




『ちょっと元気になったか?』



「なったよ。さすが柊。」



『さすが?』



「うん。何か最近柊には助けられてる気がする。」



『そうか?』



「そうだよ。ありがとう。」



『いやっ…俺は別に。』



「ほんとに柊のおかげだよ。」



『そうか…。じゃあ俺はそろそろ帰ろっかな。』



「もう帰るの?」



『まだ帰って欲しくない?』



「うん…。」



『えっ…ホントに?』



「冗談に決まってんでしょ!」



『だよな〜。いつもの双葉に戻った。』



「うん!いつものあたしになったかも。」



『じゃあ、俺の仕事は完了したみたいなんで帰りま〜す!』



「ありがとね柊。」



『どーいたしまして!』








笑顔で柊は帰っていった。


柊が帰った後のあたしも笑顔になった。





また柊に助けられちゃったな。






< 52 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop