真夏の果実
『おはようございます』
二人で話しているとバイトメンバーのあかりちゃんがやって来た。
「あっ!あかりちゃんおはよ〜。聞いてよ双葉が…」
『どうしたんですか?』
「俺が早く来たから雪降るとか言ってんの。」
「だって遅刻常習犯の柊が早く来るなんて奇跡じゃない?」
『まあ柊さん遅刻常習犯だし仕方ないですよ。』
「でしょ?」
「あかりちゃんも双葉の味方かよ〜」
「当たり前でしょ!だってあかりちゃんはあたしの可愛い妹だもん。ねっ?」
『はいっ!』
「あかりちゃん可愛い〜。」
「双葉はちょっとはあかりちゃん見習えよ。」
「えー何で?」
「お前あんま可愛げないもん。」
「はあ?何で柊に可愛げみせなきゃいけないのよ。」
「癒されたいから?」
「柊を癒すのはあたしの仕事じゃないんで。」
「えー。癒してよ〜」
「嫌です。」
「ふーちゃん」
「だからふーちゃんって呼ぶなって言ったでしょ!!」
「怒ったふーちゃん可愛い」
「何言ってんの!?」
『柊さんと双葉さんってほんと仲良いですよね〜』
「でしょ?俺とふーちゃん仲良しなの。」
「仲良くないっ!!」