真夏の果実



しばらくして柊が裏に行き、あたしはあかりちゃんとレジで話していた。




『あたし柊さんと双葉さんって付き合ってると思ってました。』


「あたしと柊が?ありえな〜い!!」


『だってお似合いだし。』


「お似合い?あかりちゃん冗談やめてよ〜!」


『ほんとですよ。あたし柊さんと双葉さんみたいな関係に憧れてるんで。』


「あたしと柊みたいな関係?」


『はい。お互い言いたいこと言い合えて、いっつも笑顔でいられる関係って理想なんです。』


「それがあたしと柊なの?」


『そうです。』


「でも付き合ってないよ?」


『柊さんと双葉さんはきっと付き合います。』


「えっ!?」


『あたしの勘は結構当たるんですよ〜!』


「いや…でも。」


『あたしは楽しみに二人を見守ってますね!』





あかりちゃんにとんでもないことを言われた。



あたしと柊が付き合う!?



いや、柊のことは恋愛対象として見たことないし…。


確かに言いたいこと言い合えてるけど、それは友達としてって感じだし…。



柊に恋しちゃうの!?


ありえな〜い!!!







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