0時43分
「それから学校でのイジメはヒドかった。毎日顔を殴られたりした…それが嫌で、皆が行かないような高校を選んだのに、やっぱりイジメられた」
「羽流…」
虎太郎の切ない声がリビングに響く。
「あの日もそうだった…夏休みだからホッとしていたのは束の間、買い物帰りにクラスの女子に会って、公園で殴られた」
「もうええよ!!」
虎太郎が叫び、立ち上がった。拳を握るその手は震え、虎太郎自身も震えてた。
「聞いて!!」
「虎太郎、座れ」
龍平が虎太郎に言い、虎太郎はドサッと椅子に座った。