0時43分
教室に入ると、将人はいなかった。
屋上だな。
あたしは自分の席にも行かず、屋上へと足を向ける。
ガチャ
「やっぱり」
そこには大の字で寝ている将人がいた。
「おはよ」
「…んー」
全然起きる気配がないから、あたしも隣に座った。
「落ち着くなぁ」
昨日からと言い今朝と言い、あのピリピリした雰囲気は嫌だ。
「帰りたくないなぁ」
頭を膝に埋めて呟いていると、
「どした?」
いつの間にか将人が起きていた。