0時43分
それでもあたしは喋り続ける。
「将人、あたしが悪いの。ごめんね。雅、龍平、あたしが悪いの。ごめんね」
「おい」
龍平があたしの体を自分の方に向け、肩を揺らす。
「ごめんね、大嫌いって言って。でもあたし皆の事大好きだから。ごめんね、ごめんね」
「もういい…」
龍平はあたしをギュッと抱きしめた。
「羽流ちゃん!!」
「羽流!!」
雅と将人があたしの傍に駆け寄ってくる。
「皆大好き。本当に。だからね、早く命返して?あたしもう満足なの。お母さんのとこに行く」
骨が折れるくらい龍平はあたしを抱きしめる。
「雅、コイツと2人にして。お前との話は後だ」
2人が出て行く音がした。