0時43分

それから羽流の携帯のGPSを頼りに、俺らは探し出した。俺は倉庫の奥の部屋で待った。

「龍平は待ってろ」

「てめぇ…」

雅が俺を待たせる理由はわかる。

「殺しちゃうでしょ?」


だから俺は待った。


微かに聞こえるバイクの音。

来たか…

数分後、部屋のドアが開いた。

羽流が俺の隣に座る。羽流を見ただけで安心した俺は、羽流の気持ちに気付いてやれる事なんかできなかった。

コイツが遠藤将人…


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