0時43分

その後龍平は、深夜3時にも関わらず、リビングに雅と虎太郎を呼んだ。

そしてあたしがあたしに戻った事、あたしの気持ちを皆に伝えた。


「羽流ちゃん…本当ごめん……」

龍平の隣に座るあたしに雅は頭を下げる。

「俺らの気持ち、押し付けとった…」

虎太郎が頭を下げる。

「悪かった」

龍平が頭を下げる。

「…あたしこそ皆に迷惑かけてごめんなさい。あたし皆の事大切だよ」

「でもね…」


あたしがそう言うと3人はあたしの方を見た。


「皆と同じくらい、将人も大切なの。だから、将人を嫌わないでほしい」

「羽流ちゃん…」

雅の切ない目。

「羽流…」

虎太郎の困惑した顔。

何も言わない龍平。

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