0時43分
一緒に
エレベーターではなく、階段を下りて行く。下りても下りても階段で、あたしはその場にうずくまった。
しばらくうずくまっていると、あたしは腕を勢いよく掴まれ立たされた。
見なくてもわかる。だってこの手の温もりは、1人しかいないから。
「…あたしがまた病気になったらどうしたの?」
俯いたままあたしは相手に問う。
「…もう、無理。誰も信じたくない」
「羽流…」
「やめて」
「…一緒に、死ぬか……?」