0時43分
「えっ…!?……キャー!!」
あたしは曲がり切れず、前の木にぶち当たってしまった。
「痛いー……」
自転車を見ると、いつも後ろで支えてくれている銀次はいなくて、後ろを見ると銀次は遠くの方にいた。
「銀次!!」
「羽流!!1人でこげたよ。もう俺は必要ねぇ!!」
それだけ言うと、銀次は後ろを向き、走って公園から出て行った。
それからあたしは1人で自転車に乗る事ができ、毎日自転車に乗っていた。
いつもの公園から少し行ったところの広い公園で、あたしは友達をたくさん作る事ができた。