0時43分
動き出す
「………流…………羽流!…羽流!!」
「えっ…!?」
「今日ボーっとしすぎじゃね?」
「そうかなぁ…」
「何かあったか?」
将人はあたしの顔を伺う。
「何もないよ。寝不足かな?」
あたしはにっこりと微笑み、それ以上何も聞かれないように立ち上がった。
「おい…!!」
「授業。始まっちゃうから行くよ」
そう言うとあたしは、まだ何か言いたげな将人を無理矢理立たし、屋上を後にした。