0時43分
「羽流ちゃん」
少し落ち着いたあたしは、雅の声で顔を上げた。雅はホットミルクが入ったコップをあたしに差し出してくれてた。あたしはそれを受け取り、ゆっくりとその温かいホットミルクを体に流し込んだ。
「ありがとう」
「俺らこそ、待っててくれてありがとう」
隣には龍平。白ソファーには雅。右奥には虎太郎。
「ちゃんと…戻ってきてくれた……」
「俺らが戻ってこねぇわけねぇだろう」
龍平はテーブルの上にあるタバコを取ると、火をつけた。
「そうやで。俺らやで?負けるわけないし」
「…って事は…?」
「ちゃんと説明するよ」