0時43分
サイレンの音が後ろから聞こえる。振り向くと何台ものパトカーが走ってきてた。
「今日は流してるだけなのに、お巡りさんたちは暇だね」
そう言って雅は窓から右腕を上に突き出し、グルグルと拳を回した。
「羽流ちゃん、しっかり捕まっててね」
「う、うん」
瞬間、雅は急にスピードを上げ、忙しくハンドルを切る。見るとバイクもあちこちに散り出し、あたしは必死に龍平の左腕にしがみつき、ギュッと目を瞑り下を向いた。
「余裕だね」
どれだけ走ったんだろう。車はゆっくりと停車した。顔を上げるとそこは海だった。
「今日は流してるだけなのに、お巡りさんたちは暇だね」
そう言って雅は窓から右腕を上に突き出し、グルグルと拳を回した。
「羽流ちゃん、しっかり捕まっててね」
「う、うん」
瞬間、雅は急にスピードを上げ、忙しくハンドルを切る。見るとバイクもあちこちに散り出し、あたしは必死に龍平の左腕にしがみつき、ギュッと目を瞑り下を向いた。
「余裕だね」
どれだけ走ったんだろう。車はゆっくりと停車した。顔を上げるとそこは海だった。