君と野球とあたし
谷山先輩…すごいって…。

「いえ!なんか…すごいなって思って」

「クス…」

「?」

「由伊チャン、やっと笑った。笑ってる方がかわいいよ」

「え、、」

顔が赤くなるのが自分でも分かる。

そんなこと言うんだぁ!

谷山先輩ってなんか慣れてるなぁ…

「クス…。そんなに赤くなんないで。マネージャーになれば?」

「マ、マネージャー?私なれるんですか??」

「なれるよ、ってかなって!マネージャーいなくて困ってんだよねー」

ぅそ!?
こんな強い学校で!?

「マネージャーなります…」

「ホント!?なってくれる!?」

啓斗の顔が一気に晴れる。

「えっ、あ、はい」

谷山先輩、すごく喜んでる…。

「やった!マネージャー入るといろいろ楽なんだよねー。
俺さぁ…甲子園行きたいの。絶対…」

谷山先輩の真剣な顔に、思わずどきっとしちゃった…。

私…好きになっちゃった…かも??

谷山先輩のこと…。 
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