君と野球とあたし
見学の期間が終わった。

朝のホームルームで入部希望調査の紙が配られた。

「えー、これに、部活名書いてー。
んーどーすっかなー、よし。放課後提出なー。
マネージャー希望もちゃんと書けよー、以上!」

…ほんっとぁたしの担任はてきとー。
名前は小林旭(あきら)
20代前半ぐらい。
以外と人気あるんだよねー。

「由依!!何部入るー??」

友達の仲野美咲。

「えっとね、…野球部…かなぁー」
「え!由依野球好きだっけ?」

「うん。見てるのがねー。えへへへ」

「ちょ、何ニヤニヤしてんのー!?
うけるんだけどっ!」

「え!?し、してないってー!」

「ふっ、はは!してたしてた」

「もぅー」


美咲はバレー部。

バレーなら本当に誰にも負けないくらい強い。

『野球部マネージャー』
と記入して、あたしは提出した。
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