春夏秋冬
「実はね、私高校生活ギリギリだった」
「何でですか?」
「今は一番大事な所は言えない」
「・・」
「このアルバム、この学校でね、もう一度やり直せると思った」
私の顔から何かが引いていく
「でも、自分の行動や言葉が相手にとってどんな意味をもつのか、分かってなかった。子供の頃は何か言ったってそれで済んだけど、大人には大人のルールがあって、私はそのルールに従えなかった。黒でも白って言わなきゃいけないことが」


「皆嫌い!あんな人達消えてしまえばいい!そう思って、私はそこからも逃げ出した」

「ショウタくん、私まだ話せない事沢山あるよ。きっと私を嫌いになる・・・」
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