春夏秋冬
「オタクなんです」


え?
オ タ ク?


「うん、それで?」
「いや、あの、俺ちょっと一般とは違うから、セリさんには隠しておきたくなかったんです」
一気にまくしたてる彼

私は知らなかった
病気でこもってたせいもあって
オタクの本当の意味も
彼の本性も
だから


「うん、別に気にしてないよ」
私は嬉しかった
ただ並んで歩けた事が
< 6 / 63 >

この作品をシェア

pagetop