春夏秋冬
こうやってショウタの肩越しに景色を見るのは
何度目だろう

こうしてお互いを確認するのが、私達の合図だった

でも、
もうそれも終わり

「ご…めんね、本当にごめんね…」
「…手首、痛いか?」
テープをはがすと
まだ傷が生々しい

その傷にショウタが触れる
「もうこんな事しない為に、別れるんだよな?」
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