加納欄の研修旅行 シリーズ7
「灯油?」
「あぁ」
「火、使えないんですか?」
「当たり前のこと言うな」
「……いっそのこと、燃やしちゃいません?温かいですよ?」
「バカなこと言うな」
わかってますよ。
「吹雪が止めばなんとかなる。それまでは、ここにいるしかないな」
壊されたドアから雪が入ってきた。
「とりあえず、雪よけて座るか」
そう言って、高遠先輩は、雪がこない壁にもたれかかった。
あたしも、高遠先輩の隣に座った。
「止みますかねぇ」
「さぁな。たいして滑ってねぇのに、吹雪きやがって。何か怨みでもあんのかよ」
「……怨みじゃないですよ。呪いですよ。呪い」
「呪い?」
「大山先輩ですよ」
「仁?」
「大山先輩が呪いかけたじゃないですか。アレですよ。アレ、すっごい効力があるって、言ってましたもん。さっき歩いてる時も聞こえましたよ!」
「呪い?あぁ、あの時のか、くだらないこと覚えてるな」
「くだらない?くだらなくなんてないですよ!そのせいで全てのイベントが出来てないんですから!」
「帰ったら、仁に言えよ」
「嫌です」
「なんだよ、ソレ」
高遠先輩が、笑った。
「ハァァァ。寒ぅ」
建物の中に入ったとはいえ、寒さはあった。
あたしがドア壊したんだから、仕方ないか。
「反対側に座れ」
「すいません」
あたしは、高遠先輩の反対側に座り直した。
壊れたドアから、すごい風が入ってきた。
風向きが変わったのかも。
あたしは、ブルルッと震えた。
すると突然、高遠先輩が、あたしを引き寄せた。
「先輩……」
「一人で震えてるより、くっついてたほうが、まだ温かいだろ?」
そう言って高遠先輩は、わざとギュッと抱き締めた。
「安心しろ、欄の胸がどんなにデカクテも、感じねぇから」
「た!せ!高遠先輩!お風呂の話し、どこまで聞いてたんですかっ!」
露天風呂で胸の話しをしてたのを、高遠先輩に聞かれていたらしい。
そう言えば、高遠先輩のことをカッコイイと、話してたことも聞いてたみたいだし。
「お前らが勝手に話してたのが聞こえてきただけだ」
「あぁ」
「火、使えないんですか?」
「当たり前のこと言うな」
「……いっそのこと、燃やしちゃいません?温かいですよ?」
「バカなこと言うな」
わかってますよ。
「吹雪が止めばなんとかなる。それまでは、ここにいるしかないな」
壊されたドアから雪が入ってきた。
「とりあえず、雪よけて座るか」
そう言って、高遠先輩は、雪がこない壁にもたれかかった。
あたしも、高遠先輩の隣に座った。
「止みますかねぇ」
「さぁな。たいして滑ってねぇのに、吹雪きやがって。何か怨みでもあんのかよ」
「……怨みじゃないですよ。呪いですよ。呪い」
「呪い?」
「大山先輩ですよ」
「仁?」
「大山先輩が呪いかけたじゃないですか。アレですよ。アレ、すっごい効力があるって、言ってましたもん。さっき歩いてる時も聞こえましたよ!」
「呪い?あぁ、あの時のか、くだらないこと覚えてるな」
「くだらない?くだらなくなんてないですよ!そのせいで全てのイベントが出来てないんですから!」
「帰ったら、仁に言えよ」
「嫌です」
「なんだよ、ソレ」
高遠先輩が、笑った。
「ハァァァ。寒ぅ」
建物の中に入ったとはいえ、寒さはあった。
あたしがドア壊したんだから、仕方ないか。
「反対側に座れ」
「すいません」
あたしは、高遠先輩の反対側に座り直した。
壊れたドアから、すごい風が入ってきた。
風向きが変わったのかも。
あたしは、ブルルッと震えた。
すると突然、高遠先輩が、あたしを引き寄せた。
「先輩……」
「一人で震えてるより、くっついてたほうが、まだ温かいだろ?」
そう言って高遠先輩は、わざとギュッと抱き締めた。
「安心しろ、欄の胸がどんなにデカクテも、感じねぇから」
「た!せ!高遠先輩!お風呂の話し、どこまで聞いてたんですかっ!」
露天風呂で胸の話しをしてたのを、高遠先輩に聞かれていたらしい。
そう言えば、高遠先輩のことをカッコイイと、話してたことも聞いてたみたいだし。
「お前らが勝手に話してたのが聞こえてきただけだ」