加納欄の研修旅行 シリーズ7
「研修?欄ちゃんに決まったの?」

祥子先輩が、話しかけて来た。

「はい、楽しみです」

「研修が?」

「夜の宴会が(^O^)」

「そんなのナイわよ」

「え~。ナイんですかぁ」

「何しに行くのよ」

「だってだってだって、去年、高遠先輩話してくれたんですよ?」

「期待しない方がいいわよ。タカさんの言うことなんて」


うわぁ~ん(:_;)


「何、泣いてんだよ」

高遠先輩が、課長から解放されて、戻って来た。

「あ、高遠先輩!宴会あるんですよね!?」

あたしの声に、課長がこっちを見た。

あたしは、慌てて小声にして、も一度聞いた。

「宴会あるんですよね?高遠先輩、宴会したんですよね?」

「何の話しだよ」

「研修ですよ!去年、宴会して楽しんだって言ってたじゃないですか!今年もありますよね?ね?」

「お前なぁ、研修しに行くんだぞ、オレ達は」

と、わざと大声で話し。

「当たり前だろ?今までに、なかった所なんてなかったよ」

と、小声で話してくれた。


o(^-^o)(o^-^)o


思わずガッツポーズをとった。

慌てて、課長を見た。

課長は、どこかへ、電話を入れていた。


よしっ!見られてない!


「呪ってやるぅ~」

大山先輩が、背後から低い声で呟いた。

「呪ってやるぅ。お前らを呪ってやるぅ」

「大山先輩、たかが、行けないくらいで、子供じみた事はやめて下さい」

あたしが、そう言うと、大山先輩は、あたしのオデコに突然デコピンをし。

「はいっ!呪い1丁出来上がり!」

と、ほざいた。

「やめて下さいっ!もぉ」


呪い1丁って……。


「これは、効くぞぉ」

オデコが痛かった。

「何をやっとるんだ!早く仕事しろ!」

電話の終わった課長に怒られ、あたし達の会話は止まった。

その後も事あるごとに、大山先輩は、あたし達に呪いを掛けてきた。

そんなこんなで1週間が過ぎ、待ちに待った研修旅行になった。

課長からは。

「くれぐれも、迷惑をかけないように」

と、念押しされた。

「大丈夫です(^O^)」


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