カケヒキ
「加奈ちゃん、千尋ちゃん!」
昼休み。屋上の入り口から倉島さんが満面の笑みで駆け寄ってくる。
千尋と私はいつも
「倉島さん」
私が条件反射で名前を呼ぶと、
「やだなあ加奈ちゃん。苗字なんて他人行儀やめてよ!これからは夕って呼んで!」
と膨れっ面で言う。そして
「私も二人のこと名前で呼んでるんだし!」
と付け足した。
私はそんな倉島・・・夕ちゃんを見て少し笑いながら「分かった」と返事した。
相変わらず千尋は黙ったまま。
昼休み。屋上の入り口から倉島さんが満面の笑みで駆け寄ってくる。
千尋と私はいつも
「倉島さん」
私が条件反射で名前を呼ぶと、
「やだなあ加奈ちゃん。苗字なんて他人行儀やめてよ!これからは夕って呼んで!」
と膨れっ面で言う。そして
「私も二人のこと名前で呼んでるんだし!」
と付け足した。
私はそんな倉島・・・夕ちゃんを見て少し笑いながら「分かった」と返事した。
相変わらず千尋は黙ったまま。