Princess&Dragon





――――姫ちゃん…。




「やっ」

姫ちゃんの嫌がった顔しか見れなかった。
誰が姫ちゃんにそんな顔させてんだよ……。


無理やり前に進んだ。




「ンなのよっ…」

しかめた顔をしている姫ちゃん。

列の端にいる姫ちゃん。
その後から大人かな?大きな手が姫ちゃんの手首を掴んでる。


俺はその大人に近づくと背中にタックルをかました。


「痛っ」

「なっ、たっちゃん!!」



俺は姫ちゃんの手首を掴むと列から外れて階段の裏に隠れた。




< 15 / 19 >

この作品をシェア

pagetop