Princess&Dragon
「だって―――…」
「みんな笑ってた。そんなにいい顔してるのに何でそんな性格なの?って」
「みんな言ってた。性格悪いって」
そぅ言ってる姫ちゃんは泣きそうで、
肩を震わせていて、
でも泣くのを必死に堪えていた。
「何だよそいつ等」
「みんな…言ってる」
「…………俺は言わない」
「…」
「俺はそのままの姫ちゃんが好きだよ」
「え…」
「あっぃやっそのっ///」
「…。」
「好きってか…その…好きってか…。」
「……………ぅん。好き」
「え…」
「姫ちゃんが好き」
「最初は中身なんて知らなくて、外見しか見てなくて好きだったけど…」
「今は中身も好きだよ?」
「一緒にいて…楽しいよ?」
伏せている姫ちゃんの顔を覗き込むように見ると、顔は手で隠されていた。
「姫ちゃん?」
「初めて言われたなっ」
「えっ///」
いきなり顔をあげた姫ちゃんを見て赤面した。
「あたしがいいなんて…初めて言われたっ」
「………うんっ…姫ちゃんがいい。」
「ぁはっ」