Princess&Dragon




俺が姫ちゃんの涙を拭うと姫ちゃんは真剣な目をした。


「あたしもたっちゃんが好き」

「ぇ…」

「あたし…本当にあたしがバレて…嫌われるのが恐かった」

「…」

「好き…だよ?」

「マジで?」

「本当」

「笑われるよ?」

「何で?」

「こんなのが彼氏なのかよって……」

「自慢するよ」

「……じゃぁ俺も自慢してもいい?」

「いいよっ」

「やった!!」

そう言って喜ぶと姫ちゃんはいきなり抱きついてきた。


「!!??」

「かわいいっ!!」

すんげぇショックだったけど、今日の姫ちゃんにはいっか…。って思えた。





それから俺は学校に行くとクラスのみんなに「俺は姫ちゃんと付き合うことになったぞぉーっ!!!!」と大きな声で叫んで自慢した。
その後には死ぬかと思ったけど、次の日駅で姫ちゃんと同じ学校の人に会った。
その時に、「この人が彼氏??」って訊かれていた。
その事を姫ちゃんに訊くと、昨日みんなに自慢しちゃった!!
と言われて本当に死ぬかと思った。
それ以上に嬉しかったのは、俺と姫ちゃんが同じ事をしてたって事。
すんげぇ嬉しかった。

それから毎日幸せな日々。




姫ちゃんは俺の姫君。


俺は名前どおり強くなって姫ちゃんを守れるようになろう。


ちょっとの間は姫ちゃんに守ってもらうけど;;


俺はどんな姫ちゃんでも好きだよ?





END




< 18 / 19 >

この作品をシェア

pagetop