Princess&Dragon
俺が姫ちゃんの涙を拭うと姫ちゃんは真剣な目をした。
「あたしもたっちゃんが好き」
「ぇ…」
「あたし…本当にあたしがバレて…嫌われるのが恐かった」
「…」
「好き…だよ?」
「マジで?」
「本当」
「笑われるよ?」
「何で?」
「こんなのが彼氏なのかよって……」
「自慢するよ」
「……じゃぁ俺も自慢してもいい?」
「いいよっ」
「やった!!」
そう言って喜ぶと姫ちゃんはいきなり抱きついてきた。
「!!??」
「かわいいっ!!」
すんげぇショックだったけど、今日の姫ちゃんにはいっか…。って思えた。
それから俺は学校に行くとクラスのみんなに「俺は姫ちゃんと付き合うことになったぞぉーっ!!!!」と大きな声で叫んで自慢した。
その後には死ぬかと思ったけど、次の日駅で姫ちゃんと同じ学校の人に会った。
その時に、「この人が彼氏??」って訊かれていた。
その事を姫ちゃんに訊くと、昨日みんなに自慢しちゃった!!
と言われて本当に死ぬかと思った。
それ以上に嬉しかったのは、俺と姫ちゃんが同じ事をしてたって事。
すんげぇ嬉しかった。
それから毎日幸せな日々。
姫ちゃんは俺の姫君。
俺は名前どおり強くなって姫ちゃんを守れるようになろう。
ちょっとの間は姫ちゃんに守ってもらうけど;;
俺はどんな姫ちゃんでも好きだよ?
END