俺サマ後輩×天然先輩




「…え??」
びっくりして間抜けな声しか出なかった。


拓巳…??



「好きな奴って悠斗だろ?」



「…なんで知って…?」
あたしは動揺しまくってうまく喋れなかった。


「知ってるよ?お前が浮気してたこともな!」
荒くなる拓巳の口調。



――――っ…///!?!?

…知ってたの…!?
あまりの驚きと恥ずかしさで何も言えない…。



…浮気だなんて…
そんなつもりなかった。


したくてそうなったんじゃない。
でもどれも言葉にならない。…あたしが悪い。


「…」

「ちがうのか!?」
拓巳が近づいてきて壁に押さえつけられた。



涙が滲んでくる…。

拓巳の顔が涙で歪む。



「…浮気したくてしたんじゃないよ…」
やっと絞りでた声。




< 49 / 107 >

この作品をシェア

pagetop