枯れた心に愛を
学校にセナさんから俺に電話が来た。
「光希、今日ウチこれるか?」
「行けます。何か有ったんですか?」
「曾祖母が危篤で……とにかく来てくれ」
「はい」
曾祖母って、まさおさんの奥さん?
一回も会ったことないな。
放課後
キーナにクラスを任せ学校を後にし、水澤邸に急いだ。
「セナ様、光希様がいらっしゃいました」
「通して」
「かしこまりました」
雫さんと滝さんとママさんは病院に行き、セナさんと羅葡は家で待機、まさおさんはと言うと……。
「まさおはアッチに用があるって行っちゃった」
「光希、夕飯まだだろ?」
「…はい」
豪華な夕食が出てきた。
何か話さなきゃと思うが、生憎俺には何の持ち合わせがナイ…使えない。
「僕のばあちゃんって見た事ナイよな?」
セナさんが夕食を食べながら曾祖母の話をしてくれた。