枯れた心に愛を


【羅葡】


私の番になった。








気まずい。











でも、最後だから……。







「卒業おめでとう」



「ありがとう…ございます」



「水澤は最初何考えてるかわからなかったなぁ〜。でも……今日まで俺の生徒で居てくれてありがとうな♪アッチに行っても元気でな」



「はい。桜木先「何てな」


「えっ!?」



「俺さ、そこまで人間出来てなかったみたい。諦めないから。羅葡が最後だとしても俺はそぅ思わないから。……愛してる。この先の事はこれから考えよ?」





「……」





「返事聞かせて」






「……無理だよ…レグルスを一人に出来ない」



「それだけ?」



「住んでる世界が違いすぎる、このまま行ったら完全に光希は私を置いていく。もぅ、誰の死は見たくない」



「逃げは楽だよ」



頭の上からレグルスの声が聞こえた。


「!?」


キーナとルミナリエが教室に入ってきた。


「「長!!」」


「やぁ♪」


片膝付いてお辞儀をする。








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