枯れた心に愛を
「なおりなさい♪…久しぶりだね桜木光希?」
そうだ、初対面ではないんだ。
過去に一回会ってたよね。
「レグルス……?」
何でここに?
「羅葡は人が良すぎだよ♪俺はもぅこんな年だから寂しくもない。それに、過去にも未来にも俺が愛したのは妻だけだ。羅葡は今、自分から逃げてるから楽だよ?でもな、その逃げが間違ってたと気づいた時後悔するのは羅葡なんだよ?この先、高い壁が幾つも有るだろう、現に今だってある。ソレを2人で乗り越えてこそ先に続く道が有るんじゃないか?」
「レグルス……」
「マサレーツに生前言われた。羅葡がこっちに来たら力になって貰いたいと…。愛する娘が心配で仕方なかったんだろうな。」
まさお……。
「まだ桜木光希が好きなんだろ?」
「……ぅん」
「それでいいんだよ♪自分を嘘で固めなくてもいいんだ」
「レグルスは大丈夫?」
「大丈夫♪俺は長だからな」
「仕事のし過ぎは体壊すからダメだよ?」
「あぁ」
「チャント布団かけて寝るんだよ?ベッドで」
「ああ」
苦笑いのレグルス