枯れた心に愛を
それから数時間経ち
「…ってことは、先生の貰ったの!?」
「まぁ」
今、昼休み。
まさおは強制帰宅させた。
「っで?味は?」
「変だった」
「ダメかぁ」
「違う。桜木の血が変なの。奈々のとも、元カレとも違う。懐かしいって言うか何て言うか……変なの」
「今のあんたの方が変だよ」
「だよね……でもドクンって跳ねるの」
「血が?」
「うん」
穂波と奈々は顔を見合った。
「うんうん♪」
「やっと本当の春だね♪」
「はっ…?」
「♪♪♪」
変なの
「まさおは相変わらず変わらなく、若いね」
「たまに夜会うと親父と間違えるよ」
「玄孫バカだね♪」
「黙ってたらいい男なのにね」
「たまに一緒に買い物すると彼氏に間違われて迷惑だよ」
2人は大爆笑する。
「でも、本当にカレカノだよね〜♪」
「迷惑だっての!!」
あれっ?
あの時…何て言った?
“御祖父さん”って
何で知ってるの!?