枯れた心に愛を
貧血事件から1週間たったある日の事。
いつもならバンパイアの血が収まるし喉が渇くのに変化ナシ!!
「羅葡様、朝食の支度が出来ました」
「うん。ありがとう」
席に着くとまん前にまさおが。
「おはよ♪」
「おはよぅ羅葡ちゃん♪」
「親父!?」
「うん♪パパだよ?まさおじゃないよ」
「ごめんね」
「いいよ♪」
まさおは私の事“呼び捨て”だけど、親父は“ちゃん付け”
「羅葡ちゃん学校どう?」
「楽しい。皆馬鹿で面白いから好き」
「彼は?」
「居ないよ」
「あれっ?まさおが言ってたよ?副担任襲ったって?」
「あれは、桜木が勝手に飲ませたの!!」
「桜木って言うの?」
「えっあぁ。桜木光希」
「ミツキ?」
「うん。光希」
「……」
黙ってしまった。
「何?知ってるの?」
「まさお何か言ってた?」
「?何を?」
「ううん。何でもないよ♪学校が楽しいなら良いよ」
この時はまだ解らなかった。
アイツがこの先、私たちの運命を変えるなんて。