枯れた心に愛を


私の血には






吸血鬼の血が混ざってる。







バンパイアなのだが、曾祖父からチョットずつ血が薄くなってきた。
それは人間と愛し合ったから、人間より遥かに自命が長いバンパイアは、一緒に居ても悲しいだけなのに、親の反対を振り切って結婚した。まだ、20代にしか見えない曾祖父に対し曾祖母は70代後半、私の親父はまぁ至って妥当…より若いかなって感じの年だ、しかも曾祖父と瓜二つ、たまに双子に間違われるらしい。



古代のバンパイアはみんなの知ってる通り、犬歯が妙に長くてそれから血を吸うでも、最近はキスをするだけで、精気がみなぎってくるらしいから助かる。薔薇は単なるおやつだ。


だけど私は、キスじゃ満たされないのだ。
私と祖母は古代のバンパイアに近い。
血を吸うと吸血鬼の姿も全開になり、目の色が変わり長い犬歯になる。



曾祖父に近い血を持つ私と祖母は白昼堂々人から血を貰う。



私の場合保健室。


先生が居ないこのお昼時間が絶好のチャンスだ







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