枯れた心に愛を
「どんな風になるの?」
「血がドクンッって濃くなる感じ」
「………」
いきなり桜木が近付いてきた
「羅葡♪」
“ドキンッ”
えっ?何?
「教えてあげようか?」
「なっ何を?」
「羅葡が【変】と感じる感情を」
一歩、又一歩近くなる。
「桜…木?」
「羅葡が俺の血を飲んだことがあるからだよ♪」
「えっ?」
「1年前の事じゃないよ?もっと…む・か・し」
意味が…。
「まだ、羅葡が10歳頃、俺と会ってるんだよ♪まさおさんのパーティーで」
「まさ……か、あの時の…」
「正解♪去年ビックリしちゃったよ。又、血を吸われるなんて思わなかったし、逢えるとも思ってなかった」
「だから…」
「早く飲んで元気だして」
「意味がわかんないよ、あんた何がしたいの?」
桜木の考えている事が解らない。
っとその時
“ガラッ”
扉が空いた。
「!?ルミ……「初めまして、成宮路可(ナリミヤルカ)と言いま……サグレブ…」
「ルミナリエ!?」
はっ?