枯れた心に愛を
毎日、誰かしら寝てる保健室は絶好の食堂だ。
でも、今日に限って邪魔者が居る。
「水澤!どうした?」
副担の桜木だ。私の苦手なタイプ
「先生こそ…。」
「俺?俺はカッターで指切っちゃってさ〜。鈍臭いっしょ?」
ヘラヘラ笑う、何とも気弱で頼りがいが無い人間だ。
私のタイプは、白黒はっきりしてて、血の気の多い人がいい。
「んで?水澤は、何しに来たの?朝から元気だったじゃん♪」
桜木の手から血が垂れてる。
心臓がドクンと打つ。
ヤバイな、最近飲んだの2週間前だし、彼氏の不味かったから飲みたくなかった。
「み……水澤!」
気付いたら桜木の指に口を付けて血を飲んでた!!
「あっ…。ご…めんなさい」
あれっ?なんだろう?
「ビックリしたぁ〜!!」
そうだよね。
いきなり指加える生徒居ないしね。
でも、こいつの血…変!?
「マジ、ごめん。昔から消毒的な……?」
苦し紛れだ。
「血…足りてないのか?」
今、何て言った?