枯れた心に愛を
「桜木!?」
羅葡の声で我にかえった。
「何…だっけ?」
「もぅ〜。だから、まさおが何か企んでるって話」
あぁ〜聞いてた聞いてた。
「あぁ〜、ルミナリエに好きな人でも出来たんじゃないか?こっちの世界に」
「だからぁ?」
「学校の人間とも、上手く付き合ってるみたいだし。あんな笑顔見たことないしな」
「そぅなんだ〜。私には良く笑ってたけど、あれは嫌味笑いだったのかな?」
ルミナリエが羅葡を見て良く笑ってる?
!!!!!!!!わかったよ。
まさおさんが何を思っているのか。
羅葡を、自分と同じ立場に立たせたくないのか、血を絶やしたくないのか……。
どっちにしろ、俺にはチャンスを与えてくれないのかよ。
ケチなまさおさん。
「羅葡は……好きな人居る?」
今の状況に焦ったのか、俺の口はとんでもない事を聞いてた。
「はっ!?何いきなり?」
「いやっ忘れてくれ」
「そうゆう桜木は?居るの?か・の・じょ」
「彼女は居ないけど、好きな人は居る♪」