枯れた心に愛を
相当悔やんでるんだな。
当たり前か。
「小さかったから仕様がありませんよ」
「子供扱いはしないで下さい」
「俺からみたら赤ん坊位だそ」
笑ってしまった。
「貴方の笑う顔初めて見たわ」
素早く顔を隠した。
不覚だ。この子、俺と似ている。
「何で、隠すの?素敵だよ。笑った方がいいよ♪大人になったら嫌でも笑わなきゃいけないじゃん。だから今の内に本気で笑おうよ。ね?」
「………」
大人びている。
「人生に無理してるだろ?」
「!!??」
目を見開いた。
「無理しすぎも駄目だと思う。頑張った所で変わる状況じゃ無いことは解ってるはずだよな?」
静かに頷く。
「だから、変わらない状況をどうにかするんじゃなくて、この先、どうやって変えて行くかじゃない?」
俯いてた羅葡から涙が溢れた。
今まで頑張りすぎてた糸が切れたかな?
マサレーツ様の私用が終わる前に泣き止ませないと。
と思っていたら…。
「羅葡〜♪まさおのしご……」
遅かったか!!??