枯れた心に愛を
決闘
3人3色
【ミツキ】
腕を掴んだ俺は一気に羅葡を引き戻し抱いた。
「えっ?ちょっ……」
ビックリしてる。
俺もビックリ、羅葡が何を言おうとしたのかわからない。
“私は、桜木の事”の続きが聞きたい。
“好き”“嫌い”?どっちだ?
気になったが、邪魔者が来ていたな。
惜しいが羅葡を離した。
羅葡は“何を”って顔をしていた。
「羅葡、今度ケータイ教えて」
放心状態のまま出て行った。
不味かったかな?
俺の推理が正しければ、俺は嫌われてはいないかな。
過去の事が有るから、羅葡は俺とは微妙だよな。
先が思いやられる感じだ。
そう言えば客人だったんだ。
「桜木先生……こっこれ受け取ってください♪」
俺も憎いねぇ♪
でも、受け取れない。
「ごめんね…生活指導の竹内先生が煩くて」
「水澤さんには逆にあげてるのに?」
「!!な……何をかな?」
何かヤバイ感じ〜
焦ってるのを隠すように平然を装うった。
「自分が一番解ってる事じゃないですか?」
「何が目的?」