枯れた心に愛を
「相原君…」
「はい」
「恋愛は自由だと私は思う」
何の事?
「でも、新人社員が会長と…」
「あの?仰ってる意味が解らないのですが?」
「昨日の晩、誰と居た?」
キツい口調の人事部の田中さんが言った。
「昨日は、8時まで仕事で真っ直ぐ家に帰りましたが?」
「これが公になればクビだぞ?」
「そうだ。君の為にならないんだよ?」
何の事を言ってるのかわからない。
「私が何したんですか?」
「会長と肉体関係なのか?昨晩、会長自らの運転してる車に君が乗り込むのを見た人間が居るんだ」
昨日は……!!
ヤバイ!!親父をまさおと見間違ったんだ。
「昨日は父が迎えに来てくれたんですけど?」
まさおの顔に泥を塗ってしまった!?
その時だった。