枯れた心に愛を
ヤッパリ社内ではあり得ない噂がたっていた。
噂が噂を呼び、私は会長の子供まで産んでいる所まで発展していた。
課内でも、白い目で見られ、秘書課の人には意地悪された。
今日も帰りが遅くなり、精神的にも疲れた私はママに来て貰う事にした。
が!?何で?どうして?
「羅葡、お疲れ様♪」
光希が迎えに来た。
「何…で…?」
「まさおさんが連絡くれて、精神的に参ってるって……大丈夫か?」
「………」
言葉がでない。
嬉しいの。今、一番弱ってる時だったから。
「乗りな♪明日羅葡の家から出勤するから、ずっと一緒に居れるよ♪嬉しい?」
泣きそう
と、思いながら泣いていた。
車に入って光希が頭をヨシヨシしてくれたから余計に涙が出た。
「会いたかったよ羅葡」
「うっ…ん」
「羅葡も?」
「うっヒクッん」
「チャント、羅葡の口から会いたかったって聞きたい」
「会いたかった。…でも、我が儘で言ったら光希の事余計に疲れさせるから言えなかった」